HVLSファン(大型シーリングファン)の取付が難しい事例と
導入を諦めたくない場合の解決策4選
近年、大型施設の環境改善につながる暑熱・結露対策設備として、HVLSファン(大型シーリングファン)が注目されています。
しかし、HVLSファンはサイズや重量が大きいため、取付が難しい事例も少なくありません。
実際に「自社でもHVLSファン(大型シーリングファン)の設置を検討していたが、建物の構造上断念せざるを得なかった」という方もいるのではないでしょうか。
本記事では、HVLSファンの取付が難しい事例と解決策について詳しく解説します。自社へのHVLSファン導入を諦めたくない方は、ぜひご確認ください。
- コンクリート(スラブ)天井への直接固定が困難
- H鋼に耐火被覆(マキベエ)が巻いてある
- 天井クレーンがあり設置スペースの確保できない
- 重量オーバーでテント倉庫に取り付けられない
上記のような取付が難しい場所にも対応可能なHVLSファンが、株式会社プレシードが提供する「SD-FAN」です。
ここからは、HVLSファンの取付が難しい事例と各事例への解決策となるSD-FANのおすすめポイントを紹介します。
事例1.コンクリート(スラブ)天井への直接固定が困難
HVLSファン(大型シーリングファン)の取付が難しい事例として、コンクリート(スラブ)天井への設置が挙げられます。最近の倉庫は防火対策として、上記の写真のようにH鋼もコンクリートで囲われていることが少なくありません。
通常、HVLSファンを取り付ける際には、専用の取付金具をH鋼に挟み込む形で固定する必要があります。H鋼が露出していない場合は、後施工アンカーにて必要な長さのボルトをコンクリート製の天井面に打ち込み、取付金具を固定する方法が一般的です。
しかし、基本的にコンクリート天井の内部には鉄筋が張り巡らされています。重量が重いHVLSファンを設置する際は、長めのボルトを複数本打ち込み、安定的に製品を固定するための施工が必要です。
取付工事を進めるためには事前にレントゲンで天井内部の構造を調べ、鉄筋と干渉しない位置にアンカーを打ち込む必要があり、施工に手間と時間がかかってしまいます。
SD-FANはコンクリート(スラブ)天井に直接取付可能
株式会社プレシードが提供するSD-FANは、コンクリート(スラブ)天井に直接取付可能なHVLSファンです。
取付には、通常よりも短い30mmのボルトを使い、後施工アンカーにて固定します。ほとんどの建物で内部の鉄筋に干渉しない30mmの穿孔深さであれば、レントゲン撮影を行わずにコンクリート(スラブ)天井に固定金具を直接取付可能です。
また、施工時には緩み止め対策として、ロックナットと緩み止め用の接着剤を使用。メーカーの安全基準とマニュアルを遵守し、コンクリート(スラブ)天井への多数の施工実績を活かした安全性の高い方法で取付工事を実施しています。
コンクリート(スラブ)天井へのHVLSファン取付時に発生する手間や、安全面へのリスクを大幅に軽減できる点は、SD-FANならではの導入メリットです。
事例2.H鋼に耐火被覆(マキベエ)が巻いてある
H鋼部分に耐火被覆(マキベエ)が巻いてあることで、HVLSファンの取付が難しい事例もあります。
一般的に鉄骨鉄筋コンクリート造の建物で火災が発生すると、むき出しになっている鉄骨が最初に焼け落ちるといわれています。そのため、鉄骨箇所をコンクリートやロックウールで覆ったり、耐火被覆(マキベエ)を巻きつけたりといった耐火・防火対策が必要です。
このような場所にHVLSファンを設置する場合、一度耐火被覆を取り除き、取付後に再度補修するという手間がかかります。
耐火被覆が施されている鉄骨でもHVLSファンを取付することは可能ですが、設置に手間とコストがかかるため、導入ハードルが高い事例です。
SD-FANは耐火被覆(マキベエ)の除去・補修なしで取付可能
コンクリート(スラブ)天井に直接取付可能なSD-FANなら、H鋼を覆う耐火被覆(マキベエ)との干渉も避けられます。HVLSファンの取付に伴う耐火被覆の除去・補修が不要であるため、製品導入時の手間とコストを大幅に削減することが期待できます。
また、取付には、メーカー側による安全率10倍の強度計算を実施した安全性の高い部材を使用。引張強度試験や振動試験など、各種試験をクリアした部材によって、従来の製品では設置が難しかったコンクリート(スラブ)天井への安定的な取付施工を実現しています。
事例3.天井クレーンがあり設置スペースの確保ができない
天井クレーンが設置されている施設では、HVLSファンの取付が難しい場合があります。
天井クレーンとは、工場・倉庫の天井付近に設置される可動式のクレーンです。建物の柱や天井梁にレールを取り付けることで、物資や資材を吊り上げながら運搬するために活用されます。
天井クレーンが設置されている施設にHVLSファンを導入する際は、走行レールの上部に取り付けるケースが一般的です。
しかし、高さ(厚み)がある程度必要なHVLSファンの場合、天井クレーンの走行レールと干渉するため、断念せざるを得ないケースも少なくありません。
薄型のSD-FANは天井クレーンとの併用も可能
薄型設計のSD-FANは、従来のHVLSファンでは難しかった天井クレーンとの併用も可能です。
HVLSファンを設置する場合は、クレーンのレール上に約1m以上のスペースが最低でも必要といわれています。
その点、SD-FANは90cm以下の薄型設計であるため、クレーン上の限られたスペースにも取付できます。
コンパクトなサイズでありながら14900㎥/minの大風量を実現しており、導入ハードルの低さとHVLSファンとしての機能性を両立したハイスペックな製品です。
事例4.重量オーバーでテント倉庫に取り付けられない
HVLSファンの取付が難しい事例の一つとして、テント倉庫への設置が考えられます。
一般的な建造物と比較して簡易な構造であるテント倉庫は、HVLSファンの重量に耐えられない可能性があります。
テント倉庫にHVLSファンを設置する場合、金属製の骨組みに取付金具を固定する施工方法が一般的です。
しかし、テント倉庫の骨組みには、マストを支えることを前提に設計された梁やパイプが使われることが多い傾向にあります。HVLSファンのなかには、100kg以上の重量を持つ製品も多く、1本で製品の荷重を追加で支えるには強度に懸念があることが少なくありません。
複数の骨組みに荷重を分散させることで取付可能なケースもありますが、専用金具を設計して制作する手間等がかかるため、導入を断念せざるを得ないこともあるでしょう。
軽量なSD-FANはテント倉庫にも取付可能
軽量設計のSD-FANは、テント倉庫にも取付可能な暑熱・結露対策設備です。
高強度アルミニウム合金を素材として使用し、他社製品と比較して約60%減の軽量化に成功。本体重量は約69kgと、テント倉庫を支える60mmの梁パイプ1本でも十分に耐えられる軽さを実現しています。
加えて、テント倉庫の梁パイプに製品を固定するための専用部材を自社開発。高強度の設置プレートで梁パイプをしっかり挟み込むことで高い安全性を確保しています。
これまで多数のテント倉庫へSD-FANを導入してきた工事経験を活かし、最大限の安全性を実現する取付施工が可能です。
HVLSファン(大型シーリングファン)の導入時には保証内容の確認も重要
HVLSファンを導入する際は、保証内容の充実度も考慮するべきポイントです。
設置が難しい場所にHVLSファンを導入する場合、一般的な手順とは異なる特殊な施工方法で取付工事を行うこともあります。そのため、故障や不具合発生時の切り分けが難しく、復旧までに時間がかかってしまうケースが考えられます。
その点、保証内容やアフターケアが明確で充実しているSD-FANは、故障や不具合発生時にも迅速なトラブル解決が見込める製品です。
他社製品の保証期間が3〜10年程度であるのに対し、SD-FANはモーター20年、ブレード・ハブ10年、制御部品・コントローラー10年という業界最長クラスの長期保証を実現。
また、心臓部である制御部品を国内設計・国内調達・国内組立することで、万が一トラブルが発生した場合でも、最短2週間で迅速な修理対応が可能です。
モノづくりメーカーの責任として、導入企業様にSD-FANを安心してお使いいただくための充実したアフターサービスを徹底しております。
HVLSファン(大型シーリングファン)の取付・設置でお困りの方へ
HVLSファンの取付・設置でお困りの方は、創業35年を誇る日本の装置メーカー「株式会社プレシード」へご相談ください。
株式会社プレシードは、機械技術・制御技術のプロフェッショナルとして、1,000社以上の高度なオートメーションの開発・設計・製作やOEMを手がけてきた実績があります。
当社が自信を持っておすすめする「SD-FAN」は、従来では設置が難しいとされていた場所にも対応可能なHVLSファン(大型シーリングファン)です。
さらに、長年にわたり培った技術力と対応力を活かし、安全面を最優先に考えたHVLSファンの取付施工も実現しております。本記事でご紹介したコンクリート天井やクレーン上、テント倉庫以外に、そのほかの場所にも対応できる可能性があります。
施工場所への現地調査を行い、お客様のご要望に沿った最適な解決策をご提案いたします。HVLSファンの取付・設置を諦めたくない方は、ぜひお気軽にご相談ください。