工場・倉庫内の鳥害対策|費用対効果の高いおすすめ設備を紹介
鳥害は自社製品の品質低下だけでなく、従業員や建物、設備などにも悪影響を及ぼす危険性があり、工場・倉庫を経営している事業者にとって無視できない問題です。
実際に自社施設の鳥害対策に頭を抱えている方もいるのではないでしょうか?
本記事では、工場・倉庫における鳥害対策について詳しく解説します。鳥害対策の必要性や注意点はもちろんのこと、工場・倉庫内で取り組むべき3つの対策についてご紹介いたします。
また、鳥害対策として費用対効果の高いおすすめ設備もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
工場・倉庫で鳥害対策が必要なおもな理由は、以下の3点です。
- 製品の品質が低下する
- 感染症や食中毒の発生リスクが増加する
- 建物の景観が損なわれる
効果的な対策を講じるためにも、まずは鳥害が工場や倉庫にもたらすリスクを把握しておきましょう。
製品の品質が低下する
工場・倉庫内で鳥害が発生すると、自社で取り扱う製品の品質低下を引き起こす可能性があります。
製品に鳥の糞や羽毛などが混入してしまったり、鳥が外装や梱包を破損した結果、顧客からのクレーム発生や返品依頼など、企業としての信用を損なう事態を招きます。
また、鳥の糞や羽毛は工場内の機械に悪影響を及ぼす可能性があります。
製造ラインに羽毛や巣の残骸といった異物が混入すると、機械の誤作動を引き起こし、製品の品質や工場の生産性が低下するケースも考えられます。
さらに、鳥の糞尿に含まれる尿酸は金属を腐食・劣化を進める作用があるため、建物や機械に直接的な悪影響を及ぼすリスクも考慮しなければなりません。
自社ビジネスの根幹となる製品の品質や設備を保守するためにも、工場・倉庫における鳥害対策は必須といえるでしょう。
感染症や食中毒の発生リスクが増加する
工場・倉庫内の鳥害対策を怠ると、感染症や食中毒の発生リスクが増加します。
鳥の糞や羽毛には、以下のような病気の原因となる病原菌やアレルギー物質が含まれています。
- クリプトコッカス症
- 鳥アレルギー
- オウム病
- 鳥インフルエンザ
- サルモネラ食中毒 など
上記のような病気は、鳥の糞や羽毛など原因物質に直接触れずとも発症する危険性があります。
乾燥した糞が微細な塵となり、空気中に散布されることで、病原菌やアレルギー物質を吸引してしまうケースも少なくありません。
場合によっては重症化し、大切な従業員の命を脅かす危険性もあるため、鳥害は企業として決して無視できない問題といえます。
とくに、消費者の口に入る食品関係を取り扱う工場・倉庫の場合、衛生管理の一環として厳重に対処すべき課題です。
建物の景観が損なわれる
工場・倉庫内に複数の鳥が住み着いた結果、糞や羽毛により、建物の景観が損なわれる可能性もあります。
外壁や屋根に糞が付着していたり、施設内が羽毛や巣の残骸によって汚れていたりすると、取引先や消費者にマイナスイメージを与えかねません。
その結果、ブランドイメージの低下や取引機会の損失など、企業として無視できないデメリットが発生するリスクも考えられます。
また、鳥の鳴き声や羽ばたきの音が騒音被害を引き起こし、トラブルに発展するケースもあり、近隣住民に迷惑をかけてしまう前に、早めの対策が必要です。
工場・倉庫で鳥害対策が必要な箇所
工場・倉庫で鳥害対策が求められる代表的な箇所は、以下の通りです。
- シャッターボックスやひさしの上部
- 天井部の梁
- 配管ダクトの上部・内部
- 屋上や屋根上
- 出入口やトラックの搬入口 など
工場・倉庫内の鳥害を防ぐための第一段階として、鳥の侵入を防ぐことが重要です。侵入経路となる出入口やトラックの搬入口はもちろん、配管ダクトの内部にも鳥が入り込まないような対策が必要です。
また、鳥は餌や巣作りに適した場所を探す際、高いところに止まって危険がないか周囲を観察する習性を持っています。待機場所となる屋上や屋根上、シャッターボックスなどに鳥を止まらせない、居つかせないための対策も重要です。
鳥は、周囲の安全を確認した後、天井部の梁、配管ダクトの上部・内部、シャッターボックスやひさしの上部などに巣を作る傾向があります。
したがって、鳥にとって巣作りに適した場所をいかに減らせるかを意識して、効果的な鳥害対策を講じる必要があります。
工場・倉庫の鳥害対策を考える際の注意点
工場・倉庫で鳥害対策を実施する際、自社で巣を壊したり、直接鳥を駆除したりするのは避けてください。場合によっては「鳥獣保護法」に違反してしまう可能性があります。
鳥獣保護法によって、無許可での野生動物の殺傷や捕獲を原則として禁止されており、違反した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に処せられます。
参照元:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律 | e-Gov法令検索
また、野生の鳥類を傷つける行為も違法です。たとえ直接的に危害を加えなくても、鳥類の卵や巣を破壊したり、追い払おうとして威嚇した結果、弱らせてしまったりした場合罪に問われかねません。
役所に捕獲許可を申請すれば自社でも駆除は可能ですが、申請には時間がかかるだけでなく、駆除後は報告を求められるケースもあるため注意が必要です。
工場・倉庫における鳥害対策
工場・倉庫における鳥害対策として、以下の3つの方法を紹介します。
- 鳥害対策グッズを使用する
- 専門業者に駆除を依頼する
- HVLS大型シーリングファンを導入する
各対策の特徴やメリット・デメリットを解説するので、参考としてご活用ください。
鳥害対策グッズを使用する
工場・倉庫における鳥害対策として、以下のようなグッズを使用するのは効果的な方法です。
- 鳥よけ剣山(バードピン)
- 防鳥ネット(バードネット)
- 防鳥忌避剤(バードジェル)
- バードワイヤー
鳥の侵入経路や巣作りに適した場所に上記のようなグッズを使用することで、鳥害の発生を事前に予防できます。
鳥害対策グッズはホームセンターでも購入できるため、手軽に実施しやすい方法です。
ただし、対策の効果を高めるには、建物の構造や鳥の習性をしっかり理解したうえで侵入経路を分析し、適切な場所に各種グッズを設置しなければなりません。
また、高所作業を伴うケースも多いため、手間や人的なコストがかかりやすいだけでなく、作業の危険性も高いというデメリットがあります。
専門業者に駆除を依頼する
すでに工場・倉庫内で鳥が巣を作っている場合や、施設内への侵入を許してしまっている場合は、専門の業者に駆除を依頼するのが適切な方法です。
鳥の生態を熟知した専門業者に駆除を依頼することで、効果的な鳥害対策を実現できます。
また、駆除や巣の撤去といった一時的な対策だけでなく、長期的な予防策を提案してくれるコンサルティング形式の業者もあります。
鳥獣保護法関連の申請や危険が伴う高所作業など、自社だけでは難しい鳥害対策の課題も任せられる点は、非常に大きなメリットです。
一方、他の対策と比較してコストがかかりやすい点は軽視できないデメリットです。
HVLS大型シーリングファンを導入する
HVLS大型シーリングファンは、工場・倉庫の鳥害対策として高い効果を発揮する設備です。
天井で大型の羽根が回転するHVLS大型シーリングファンを導入することで、鳥が住みにくい環境を実現できます。
また、HVLS大型シーリングファンは、大風量によって施設内全体の空気を効率的に撹拌するため、換気や室温管理を目的とした窓や出入口の開閉の回数も減らせます。
施設内への鳥の侵入機会を減らすという意味でも、効果的な鳥害対策といえるでしょう。
さらに、他の鳥害対策とは異なり、以下のような副次的効果に期待できる点が最大のメリットです。
- 施設全体の空気を循環し、温度ムラを改善
- エアコンの空調効果を底上げできるため、暑さ・寒さ対策としても活用
- 省エネ性能が高く、他の空調設備と併用することでエネルギーコストの改善
- 湿気の滞留を防ぐことで、施設内の湿度低下も実現
- 有害物質や匂いの滞留も防げる など
関連記事:HVLS大型シーリングファンの導入事例6選|企業の課題解決につながる導入効果
なお、HVLS大型シーリングファンを設置するには、電気代やメンテナンス費用などのランニングコストが発生します。
その点はデメリットといえますが、副次的な効果の豊富さと省エネ性能の高さを考慮すると、費用対効果の高い設備です。
費用対効果の高い鳥害対策なら「SD-FAN」がおすすめ
画像出典元:HVLS大型シーリングファン | SD-FAN
鳥害対策としてHVLS大型シーリングファンの導入を検討している方におすすめしたいのが、ものづくりのプロフェッショナル集団「プレシード」が開発・提供する「SD-FAN」です。
SD-FANは、中小企業でも導入しやすいHVLS大型シーリングファンです。
消費電力0.84kW、電気代は1台あたり1日コーヒー1杯分(約120円)の高い省エネ性能を実現。他社メーカーと比較して約半分のランニングコストで運用できます。
画像出典元:HVLS大型シーリングファン | SD-FAN
また、純国産にこだわらず、心臓部の電子部品以外は台湾メーカーの部品を採用することで、性能や耐久性など製品の信頼性を保ちつつ、お求めになりやすい価格を実現しています。
自社工場・倉庫の鳥害対策だけでなく、幅広い効果に期待できるHVLS大型シーリングファンを低コストで導入・運用したい方は、「SD-FAN」をご検討ください。