HVLS大型シーリングファンの導入事例17選|企業の課題解決につながる導入効果

HVLS大型シーリングファンの導入を検討するにあたって、気になるポイントは主に「具体的にどのような効果に期待できるのか」「どういった場所で活用できるのか」という点です。

「自社の課題を解決できるのか」「導入によってどのようなメリットを得られるのか」といった点を慎重に吟味したうえで、設備を選定しなければ、導入後の後悔につながる可能性も考えられます。

本記事では、HVLS大型シーリングファンの17つの導入事例と効果について解説します。また、高性能・低コスト・汎用性を兼ね備えたおすすめのHVLS大型シーリングファンも紹介しますので、企業の課題解決にお役立てください。

施設の天井にHVLS大型シーリングファンを設置することで、以下のような効果が期待できます。
  • 夏場の暑さ軽減、熱中症の予防
  • 冬場の寒さ軽減、結露の発生を予防
  • 自社の空調・送風設備にかかるエネルギーコストの削減
  • 金属の錆や腐食、カビの発生を抑制
  • ガスや有害物質の拡散、臭いの軽減
  • 鳥害の予防 など

なお、HVLS大型シーリングファンは、大きな羽根を低速回転することで、大風量を発生させる業務用の大型天井扇です。

上記のような幅広い効果に加えて、他の送風設備と比較して省エネ性能が高く、カバーできる範囲が広いため、天井がある面積の広い空間においてさまざまなシーンで活用されています。

具体的には、以下のような場所で活用されており、企業のさまざまな課題を解決しています。

  • 工場
  • 倉庫
  • イベント会場
  • オフィスや事務所
  • 飲食店や販売店などの商業施設
  • 体育館やスタジアム、屋内プールなどのスポーツ関連施設
  • 駅や空港などの交通系施設
  • 図書館や博物館などの展示物を保管する施設
  • 畜舎
  • 劇場
  • 避難所・災害現場
  • 学校講堂 など

【効果別】HVLS大型シーリングファンの導入事例6選

HVLS大型シーリングファンの6つの導入事例と効果を紹介します。

自社の課題を解決するための方法として、HVLS大型シーリングファンの有用性を把握するためにも、ぜひ参考にしてください。

熱中症対策に関する事例

HVLS大型シーリングファンは、施設内の熱中症対策として高い効果を発揮します。

大風量によって室内に気流を発生させることで、広い空間に生じる温度差を均一化。冷房との併用によって、室内における体感温度を最大で−6°C軽減した事例もあります。

さらに、空気の流れを生み出すことで、熱中症の発症リスクを高める要因の一つである「湿度」も最大で15%程度カットできます。

輻射熱によって室温が上がりやすい「工場」や「倉庫」はもちろん、人が密集しやすい「イベント会場」や「商業施設」など、幅広いシーンにおける熱中症リスクを軽減し、快適な空間を実現するのに役立つでしょう。

また、熱がこもりやすいテント倉庫の熱中症対策として、HVLS大型シーリングファンが活用されています。

骨組みとシートで構成された簡易的な造りのテント倉庫では、導入できる空調・換気設備が限定的です。そのため、空間全体の体感温度を下げるのに効果的であり、軽量設計のHVLS大型シーリングファンが役立ちます。

冬場の寒さ・結露対策に関する事例

HVLS大型シーリングファンは、冬場の寒さ解消にも効果を発揮する設備です。

大風量によって空気を撹拌することで、広い施設内で発生しやすい室温のムラを解消できます。また、暖房と併用することで、空調の効きが悪い場所や冷えやすい足元などにも暖かい空気が行き渡り、快適な空間を実現可能です。

大空間における温度のムラを解消できれば、室温と室外の寒暖差によって生じる結露の発生を抑えることにもつながります。同時に湿度もカットできるため、結露が発生しにくい環境を構築するのにも役立ちます。

夏だけでなく、オールシーズンにわたって活用できる高い汎用性も、HVLS大型シーリングファンを導入するメリットの一つといえるでしょう。

エネルギーコスト削減に関する事例

HVLS大型シーリングファンは、施設内におけるエネルギーコスト削減にも役立ちます。

HVLS大型シーリングファンの運転にかかる電気代は、年間約4〜8万円と製品によって異なりますが、業務用エアコンやスポットクーラーといった空調設備と比較して省エネ性能が高いのが特徴です。

夏場の場合、空間全体をカバーできる大風量により、エアコンから排出される冷気を室内に撹拌できるため、設定温度を低くするといった非効率な電力消費を避けられます。その結果、エアコン単体で使用するよりも熱中症対策にかかる電気代の削減につながります。

また、冬場も暖房と併用することで空調効果が高まり、年間通して冷暖房設備にかかるランニングコストの削減が可能です。

エアコンの設置台数の削減にもつながるため、設備導入にかかるコストを節約できるだけでなく、CO2排出等の環境負荷も軽減できます。

錆・カビ対策に関する事例

HVLS大型シーリングファンは錆・カビ対策としても効果的です。

施設内全体の空気を撹拌することで、錆やカビのおもな発生原因となる湿気の滞留を防げます。

なかには、梅雨時に湿度が90%近くに達し、製品の品質管理に悩まされていた倉庫において、HVLS大型シーリングファンと除湿機を併用することで、倉庫内の全体の湿度が50〜60%に落ち着いたというケースもあります。

施設内全体における湿度を低下させることで、錆による建物や機械の老朽化や、カビが原因で発生する従業員の健康被害、自社製品の品質低下といったさまざまな問題の解決策になりえるでしょう。

ガス・臭い対策に関する事例

HVLS大型シーリングファンは、ガス・臭い対策としても有効な設備です。

大風量で施設内全体の空気を循環できるため、作業中に発生するガスや悪臭も拡散できます。

また、溶接ヒュームといった毒性のある物質やウイルスなどの滞留も防げるため、従業員を健康被害から守る効果にも期待できます。

外気を取り入れることなく効果の高い換気を実現できるため、製品への異物混入や室温の低下を防げる点もHVLS大型シーリングファンを導入するメリットの一つです。

鳥害対策に関する事例

HVLS大型シーリングファンは鳥害対策にも効果を発揮します。

窓を締め切った状態でも施設内の空気を循環できるため、室内への鳥の侵入を防ぐのに役立ちます。また、天井付近で大型のプロペラが回転していると、屋根の隙間からの鳥の侵入や巣作りを防ぐ効果にも期待できるでしょう。

なかには、倉庫内で鳥害対策としてネットを張り巡らせた結果、空調設備を取り付けられず、室温が上がってしまうといった問題を解決した事例もあります。

施設内の衛生管理や製品の品質を保ちながら、快適に過ごせる環境を実現するために、HVLS大型シーリングファンは効果的な設備といえるでしょう。

【設置場所別】HVLS大型シーリングファンの導入事例11選

HVLS大型シーリングファンの設置場所別に、11の導入事例を紹介します。

HVLS大型シーリングファンは、工場や倉庫だけでなく、さまざまな場所で活躍しています。自社に最適な活用方法を見極めるためにも、設置場所ごとの事例をぜひご参考ください。

図書館への導入事例

大量の書籍を保管する図書館では、紙の劣化やカビの発生を防ぐため湿気対策が欠かせません。しかし、読書に集中できる静かな環境が求められるため、外部の騒音に配慮しつつ、窓を開けての換気が難しい場所です。

さらに、図書館に快適さを求める利用者も多いため、館内全域でエアコンをフル稼働させる必要が多く、電力消費やランニングコストもかさみやすくなります。

HVLS大型シーリングファンは、こうした図書館ならではの課題を解決できる有効な設備です。

ファンをゆっくり回転させ、空間全体の空気を循環させるHVLS大型シーリングファンであれば、低い作動音で高い換気効果を発揮します。加えて、エアコンの空調効率も向上させるため、省エネ対策としても非常に効果的です。

避難所・災害現場への導入事例

災害発生時に不特定多数の方が共同利用する避難所は、感染症が蔓延しやすい環境です。

さらに、災害避難所として利用される体育館や講堂などは、空間面積が広く、空調設備が十分に効果を発揮しづらい施設です。建物の構造上、熱気がこもりやすく換気が難しいため、感染症対策だけでなく熱中症対策も必要となります。

HVLS大型シーリングファンは、このような避難所や災害現場の課題の解決につながる効果的な設備です。

大風量で広い空間全体の空気を循環できるため、換気対策として高い効果を発揮します。また、消費電力が少なく、発電機や蓄電池で動かせるため、停電時にも対応できる設備といえるでしょう。

プールへの導入事例

施設の特性上、湿気が滞留しやすい屋内プールでは、結露やカビ対策として湿度管理が不可欠です。また、施設内は二酸化炭素濃度が上昇しやすく、消毒用の塩素の匂いも発生するため、換気の徹底が求められます。

HVLS大型シーリングファンは、上記のような課題を抱える屋内プールの換気設備として、高い効果を発揮します。

室内全体に気流を発生させるHVLS大型シーリングファンであれば、プールのような広大な空間でも効率的な換気が可能です。室内の空気を循環させ、湿気や二酸化炭素、塩素などの滞留を防ぐことで、間接的に利用者の健康も守れるでしょう。

また、上空に溜まりやすい暖かい空気を室内全体に拡散するため、冬場の屋内プールでの暖房効率向上も期待できます。

オフィス施設への導入事例

新型コロナウイルスのパンデミック発生以降、オフィス施設では感染症対策として換気への意識が高まっています。

しかし、広いオフィス空間や人の出入りが激しいロビーやエントランスでは、窓や扉を開けて換気するだけでは、十分な換気効果が見込めないケースも少なくありません。

その点、室内全体の空気を効率的に撹拌できるHVLS大型シーリングファンなら、感染症の原因となる有害物質の滞留を防ぐことが可能です。空気のムラや温度差を解消し、冷暖房効果も高まりやすいため、快適で業務効率の上がる労働環境の実現につながります。

体育館への導入事例

天井が高く、広大な空間である体育館は、熱気がこもりやすく、エアコンなどの空調設備が効果を発揮しづらい場所です。さらに、運動によって体温も上がりやすいことから、熱中症の発生リスクも高まります。

HVLS大型シーリングファンは、体育館の換気・空調設備としても高い効果を発揮します。

大型のファンで大きな気流を生み出し、体育館全体に心地よい風を行き届かせることが可能です。これにより、室内の体感温度を下げるだけでなく、冷房設備の冷たい風も空間全体に撹拌させることで、熱中症対策にも高い効果が見込めます。

畜舎への導入事例

畜舎では、家畜の健康を維持するために厳重な温度管理が必要です。暑さや寒さがストレスとなり、体調不良や産乳量の低下につながるケースもあるため、季節に応じて家畜が快適に過ごせる環境を維持しなければなりません。

対策として、窓や扉の開閉や扇風機など送風設備の活用などが挙げられますが、大型畜舎の場合、十分な効果を得られない可能性があります。

また、温度管理のために窓や扉を締め切ってしまうと、畜舎内の空気が滞留し、かえって家畜の健康に悪影響を与えてしまう恐れもあります。特に、冬場は温度管理と換気を両立しづらいという課題があります。

HVLS大型シーリングファンは、上記のような課題を解決するための設備として、畜舎に導入される事例も増えています。

畜舎全体に自然に近い心地よい風を行き渡らせるため、夏場でも涼しく、家畜にストレスを与えにくい快適な環境を実現できます。冬場でも窓を締めた状態で畜舎内の空気を撹拌できるので、家畜が快適に過ごせる適切な温度維持と換気の両立に役立ちます。

空港への導入事例

国内外から多くの人々が行き交う空港では、厳重な感染症対策が不可欠です。具体的な対策として、換気の徹底が挙げられますが、広大な空港施設で効果的に換気対策を行うのは困難です。

また、飛行機の格納庫や整備場でも、換気対策は欠かせません。格納庫や整備場は広大な空間であるうえ、空気が通りにくい構造のケースが多く、熱がこもりやすいため、熱中症のリスクが高くなります。

その点、大風量で広範囲の空気を撹拌できるHVLS大型シーリングファンであれば、空港特有の課題を解決する有効なソリューションになり得ます。汚染された空気が一ヶ所に滞留しにくい環境を作り、感染症の予防につながります。

さらに、格納庫や整備場でも室内全体に吹く心地よい風を作り、体感温度を下げることで、熱中症対策としての効果も期待できます。

学校講堂への導入事例

一度に多くの学生が集まる学校の講堂は、感染症対策として換気が必要な施設です。

しかし、天井が高く広い面積を持つ建物では、十分な換気が行えないケースも少なくありません。また、学校行事や式典など、学生だけでなく保護者や来賓も講堂に集まるシチュエーションでは、感染症の発生リスクが一層高まります。

その点、HVLS大型シーリングファンは、人が密集しやすい学校講堂でも効果を発揮する設備です。

低速回転によって、広い空間全体に気流を生み出し、窓や扉を開ける以上の換気効果が期待できます。また、大きな羽根が低速回転するHVLS大型シーリングファンは静音性が高いため、学業や作業に集中できる快適な環境作りにも役立ちます。

駅のホームへの導入事例

多くの乗客が密集する駅は、汚染された空気が滞留しやすい施設です。特に、1日の乗客数が多い都心やターミナル駅では、感染症の発生リスクも高まります。

さらに、夏場には駅のホームが暑く感じたり、臭いが気になったりすることが多く、乗客が快適に電車を利用できるような対策が必要です。

HVLS大型シーリングファンは、このような駅のホームでの問題に対しても高い効果を発揮します。

大型のファンが生み出す大風量でホーム全体の空気を循環させることで、汚染された空気や匂いの滞留を防げます。また、室内の気温のムラも解消し、夏の暑さや冬の寒さを和らげる効果が期待できます。

劇場への導入事例

劇場は多くの人々が集まる空間でありながら、建物の構造上、窓や扉が少なく換気しづらい施設です。特に、公演中は密閉された空間になるため、空気が澱みやすく、感染症のリスクが高まります。

HVLS大型シーリングファンは、上記のような課題の解決につながる換気・空調設備として、劇場にも導入されています。大型ファンによって、広い空間の空気を効果的に撹拌し、密閉された環境でも汚れた空気が滞留しないようにすることで、感染症対策として高い効果が期待できます。

さらに、HVLS大型シーリングファンは低速回転で大風量を発生できるため、静音性が高いのが特徴です。公演を快適に楽しめる静かな空間を実現でき、劇場との相性も非常によい換気・空調設備といえるでしょう。

博物館への導入事例

歴史的に価値のある書物や絵画などを展示・保管する博物館では、厳重な温度・湿度管理が求められます。温度や湿度の変化は、経年劣化やカビ・シミの発生を進行させる原因になるため、展示物にダメージを与えないための対策が必要です。

加えて博物館では、利用客が快適に展示物を鑑賞できる環境を整えることも大切です。特に静かな空間を保つことは、来館者が集中して鑑賞できる環境づくりに欠かせません。

大風量によって広い館内全体の空気を撹拌できるHVLS大型シーリングファンは、展示物が劣化する原因となる温度ムラや湿気の滞留を防ぐのに役立ちます。

また、大きな羽根が低速回転するHVLS大型シーリングファンであれば、騒音も最小限です。温度・湿度管理と静寂な空間作りを両立できるため、博物館にも最適な設備です。

さまざまな効果に期待できるHVLS大型シーリングファンをお探しなら

今回は、HVLS大型シーリングファンの17の導入事例と効果について解説しました。

本記事で紹介したように、HVLS大型シーリングファンは、企業が抱えるさまざまな課題を解決するのに役立つ空調・送風設備です。ただし、自社への導入を検討する場合は、基本的な性能だけでなくコスト面や安全性も考慮し、最適な設備を選定する必要があります。

そのような最低限の導入・ランニングコストで、さまざまなメリットを得られるHVLS大型シーリングファンをお探しの方におすすめしたいのが、「プレシード」が開発・提供する「SD-FAN」です。

「SD-FAN」は、14,900m³/minもの大風量で心地よい風を室内全体に届けられるだけでなく、消費電力0.84kWという高い省エネ性能も備えています。他社製品と比較して最高峰の費用対効果を誇ります。

さらに、高強度アルミニウム合金を素材として採用し、他社製品と比較して約60%もの重量軽減に成功。幅広い施設に導入できる汎用性を備えているだけでなく、取り付け工事の施工人員も減らせるため、導入コストも削減できます。

また、心臓部の電子部品以外に台湾製品を採用することで、導入しやすい価格を実現。モーター部分は20年、制御部分やコントローラー、ハブ、ブレードは10年と、業界最長クラスの手厚い保証サービスも提供しています。

できるだけコストをかけずに、自社の課題を解決できる空調・送風設備をお求めの方は、ぜひ「SD-FAN」の導入をご検討ください。

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