【徹底比較】HVLS大型シーリングファンの選び方

ランニングコストを抑えて、快適な労働環境を実現できる換気・空調設備として注目されているのが「HVLS大型シーリングファン」です。

なかには、自社工場や倉庫へHVLS大型シーリングファン導入を検討している方も多いのではないでしょうか?

自社へ導入するにあたって、どのような基準で製品を選ぶべきか分からない経営者・担当者様もいらっしゃるかと思います。

本記事では、HVLS大型シーリングファンを開発・提供しているプロの視点から製品選びで重要なチェックポイントを解説。また、HVLS大型シーリングファンを提供している国内外12社のメーカーの機能と特徴を徹底比較します。

自社にとって最適なHVLS大型シーリングファンを見つけたい方は、参考にしてください。

国内外さまざまなメーカーがHVLS大型シーリングファンを開発・提供している中で「自社に最適な製品がどれか分からない」とお悩みの方へ。

自社に導入するHVLS大型シーリングファンを選定する際は、以下の5つのチェックポイントを基準にしてみてください。

1.製品価格や設置費用などを含む『導入コスト』はどのくらいかかるか

本体価格はもちろん、設置にかかる人件費や工事費、設置台数によって、導入コストは変動します。

本体価格に関しては、ほとんどのメーカーがwebサイトでは提示していないため、正確な価格を把握するには、問い合わせや資料請求が必要です。一般的に、国産や米国産は高額、中国産は低価格な傾向があるため、目安として考えるとよいでしょう。

また、輸送費や設置の工事費、人件費なども考慮し、総額いくらで導入・設置できるかを検討することが必要です。

特に天井が特殊な形状であったり、配電が困難だったりすると、工事費用も高くつきやすくなります。くわえて、施設の面積や天井高などで最適な設置台数は変わるため、その点も考慮して、導入コストを算出しましょう。

2.風量や消費電力など、自社へ導入するにあたって十分な『性能』を持っているか

風力や消費電力などの性能面もHVLS大型シーリングファン選びで重視するべきポイントです。製品の最大風量やカバーできる面積や、1ヶ月・1年単位でどのくらいの電気代がかかるかも試算しておくことが重要です。

性能が高くても、ランニングコストが想定以上にかかってしまうと、後々経営を圧迫しかねません。また、電気代がかかる=消費電力が大きいため、世界規模で省エネを推進している現代において、適切とは言い難いでしょう。

時代に沿ったエシカルな経営を目指すためにも、ランニングコストを抑えられる費用対効果の高い製品選びが重要です。

さらに、大風量の製品や省エネ性能が高いHVLS大型シーリングファンは、本体価格も高額な傾向があります。導入する施設に適した性能のHVLS大型シーリングファンを導入しなければ、高い空調効果には期待できません。

重要なポイントは、自社に必要なスペックを持つ製品を絞り込んだうえで、予算に合ったHVLS大型シーリングファンを選ぶことです。

3.設置場所に適したIP規格(防水・防塵性能)を備えているか

HVLS大型シーリングファンの性能を比較する際には、IP規格も確認しておきましょう。IP規格(防水・防塵規格)とは、電気製品の防水・防塵性能を示す規格のことです。

「IP57」といった2桁の数字で表記され、1桁目が防水等級を、2桁目が防塵等級を示します。防水等級は0〜8の9段階、防塵等級は0〜6の7段階に分かれており、数字が大きいほど、防水・防塵性能は高くなります。

湿度の高い場所や温度変化の激しい場所、粉塵が多い場所などは、電子機器にとって故障につながりやすい環境です。HVLS大型シーリングファンの多くは、防水・防塵性能を備えていますが、製品によって性能差があります。

特に、湿気や粉塵が発生しやすい工場や倉庫などでHVLS大型シーリングファンを設置する場合は、自社の環境に適したIP規格を備える製品を選ぶことが重要です。

弊社が提供する「SD-FAN」は、IP57の高い防水・防塵性能を誇り、「一時的に一定の水圧(水深)で水没しても内部に浸水せず、有害な粉塵が内部に入らない」状態を保証します。

湿気や粉塵が多い過酷な環境でも、長期間にわたり安心して使えるHVLS大型シーリングファンをお探しの方におすすめの製品です。

4.製品本体の『重量・サイズ』は自社の環境に適しているか

自社に設置するHVLS大型シーリングファンを選定する際は、製品の重量やサイズも慎重に吟味しましょう。

重量が重すぎると、製品の運搬や取り付けに人手が必要になるため、設置コストが高くなります。天井の形状や材質によっては、設置できなかったり、追加工事が必要だったりといったデメリットが発生します。

また、施設の面積や天井高に適したサイズの製品ではないと、必要な台数を設置できず、逆に設置台数がかさんでしまい無駄なコストがかかってしまう可能性もあります。

導入コストを最小化し、施設へのダメージを防ぐためにも、設置する施設の環境に適した重量・サイズの製品選びが重要です。

5.HVLS大型シーリングファンの確保から設置までの『導入期間』はどのくらいかかるか

HVLS大型シーリングファンを設置する際は、製品の確保から設置までの『導入期間』を把握しておきましょう。

傾向として、国内の代理店が製品を販売する海外メーカーの場合、国外から製品や技術者を調達・派遣しなければならないため、導入まで1ヶ月半〜2ヶ月近くの時間がかかるケースもあります。

その点、製品の確保から設置まで国内で済ませられる国産メーカーの場合、比較的、導入時間は短めです。

事前に導入期間を確認しておかないと「熱中症対策として導入するつもりが夏場に間に合わなかった」という事態に陥りかねません。必要なタイミングでHVLS大型シーリングファンを活用できるよう、導入期間を加味した製品選びを心がけましょう。

6.製品の『保証期間・アフターケア』は十分か

HVLS大型シーリングファンを導入する際は、万が一のトラブルや故障への備えとして、保証期間・アフターケアの内容も十分把握しておきましょう。

HVLS大型シーリングファンの保証は、モーターやブレード、インバーターなどの各部品ごとについているケースが一般的で、パーツによって保証期間が異なります。

基本的に、消耗品であるモーターやインバーターなどの電気部品は保証期間が短く、ブレードやハブなどのパーツは長期間の保証が提供されています。

また、パーツごとの保証期間を確認しておくのも重要ですが、トラブル発生時の修理対応についても問い合わせておきましょう。

とくに、海外メーカーの場合、修理対応に時間がかかるケースも珍しくありません。修理が遅れた結果、自社の生産性に影響を及ぼす可能性もあるため、修理対応にかかる時間や部品の在庫や調達経路、トラブル発生時の窓口などを事前に確認することがおすすめです。

そのうえで、迅速な対応と手厚いサポートを提供している信頼性の高いメーカーを選定しましょう。

【メーカー・販売代理店別】HVLS大型シーリングファンの機能比較一覧表

メーカー・販売代理店別に、代表的な機種のHVLS大型シーリングファンの機能を一覧表にまとめました。風量や年間電気代など、機能を比較したい方はご確認ください。

※2023年6月時点の情報です。
販売元 プレシード A社 B社 C社
原産国 準国産 中国 国産 米国
最大風量 14,900m³/min 14,200m³/min 10,000m³/min 扇風機50台分(最大)
直径 7.15m 7.3m 4〜7m 3.6~7.3m
重量 69kg 102kg 48〜68kg 157㎏(最大)
羽根枚数 5枚 6枚 5枚 8〜10枚
騒音量 40dBA以下 39dBA 40dBA 55dBA以下
消費電力 0.84kW 1.4kW 1.5kW 約2.4kW(最大)
1年間の電気代 約43,548円 約72,576円 約77,760円 約124,416円(最大)
保証期間 モーター:20年
ブレード:10年
モーター:5年
ブレード:15年
要問い合わせ 要問い合わせ
販売元 D社 E社 F社 G社
原産国 米国 中国 中国 米国
最大風量 最大3m/s(風速) 14,900m³/min 18,000m³/min 要問い合わせ
直径 2.4〜7.3m 7.3m 7.3m 7.31m(最大)
重量 約136kg 98kg 135kg 88kg(最大)
羽根枚数 4枚 6枚 6枚 6枚
騒音量 45-63dBA 38dBA以下 25dBA以下 56dBA(最大)
消費電力 1.6kW(最大) 1.2kW 1.1kW 1.55kW(最大)
1年間の電気代 約82,944円(最大) 約62,208円 約57,024円 約80,352円(最大)
保証期間 10年の安全性保証
3年の部品保証
モーター:3年
ブレード:15年
モーター:6年
ブレード:10年
施工後3年工賃保証
販売元H社I社J社K社
原産国米国要問い合わせタイ米国
最大風量要問い合わせ19,625㎥/min要問い合わせ13,800m³/min
直径7.3m(最大)7.2m7.5m7.3m
重量136kg(最大)120kg96kg125kg
羽根枚数4枚5枚5枚6枚
騒音量要問い合わせ39dBA以下要問い合わせ43dBA
消費電力1.7kW(最大)1.3kW(最大)1.44kW要問い合わせ
1年間の電気代約88,128円(最大)約67,392円(最大)約74,650円要問い合わせ
保証期間要問い合わせモーター:3年
ブレード:3年
モーター:2年
ブレード:5年
モーター:6年
電気部品:3年

※8時間/日×30日×18円/kWh×各メーカーの消費電力(kW)×12ヶ月で算出

HVLS大型シーリングファン12製品の特徴・機能を徹底比較

国内外のおもなHVLS大型シーリングファンメーカー・販売代理店が、提供している各製品の特徴と機能を詳しく解説します。今回は代表的なHVLS大型シーリングファンメーカー・販売代理店として、以下の12社をピックアップしました。

  • プレシード(SD-FAN)
  • 中国製A社
  • 日本製B社
  • 米国製C社
  • 米国製D社
  • 中国製E社
  • 中国製F社
  • 米国製G社
  • 米国製H社
  • I社
  • タイ製J社
  • 米国製K社
各社HVLS大型シーリングファンの詳細比較は資料請求でご案内しております。

費用対効果や信頼性を重視するなら「SD-FAN」が最適

SD-FANは、本記事でご紹介した5つのチェックポイントを満たす理想的なHVLS大型シーリングファンです。

他社が提供しているHVLS大型シーリングファンの機能と比較しても、導入後の費用対効果は非常に高いことがお分かりいただけるかと思います。

もちろん、最大風量や操作性、カラーバリエーションなど、さまざまな視点で考えた場合、他社が提供しているHVLS大型シーリングファンの方が適している場合もあるでしょう。

しかし、機能とコストのバランスや保証期間の長さなどを重視しているお客様には、SD-FANが最適です。当社「プレシード」が創業から30年間、ものづくりと向き合ってきた集大成「SD-FAN」の導入をぜひご検討ください。

SD-FANに関するご質問・ご相談やお見積もりは、下記のフォームからお気軽にお問い合わせください。

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