※2020.8.31記す
2020年8月28日午後2時半、突然「安倍首相が辞意表明」のメールが飛び込んだ。8年近い日本のトップを務めて貰った。先ずはご苦労様でしたと労いたいものだが、17時からの首相会見でのマスコミ関係者との会見ではねぎらいの言葉で始まった質問者は殆どいなかった。例え戦争で闘った相手であっても、終われば相手を称えて受け入れるのが人間であって欲しいものだ。最近はモラルやマナーを失いつつあるのを一人感じた。
人が正面から向き合って語り合う機会がネット社会となって減ってしまったからではなかろうかと思うことがある。首相に対して敬語を使わないのも一般化した。「安倍さんが言うには……」昔は「首相が言われるには…」だった。敬語を使わない方が自分を高くアピールできると思っているのであれば大きな間違いだ。礼節を知る人間こそ尊敬に値する人間だと私は思うのだが、もう私も古い人間になってしまった。礼節も時代とともに変わると認めねばならないのだろう。
さて、記者会見を会社の自室で生で見た。原稿もなく質問に流ちょうに答えながらも目には光るものを感じた。無念さを噛みしめ、出来るだけ淡々と答えようとする姿にこちらが熱くなった。組織や人を預かって動かし続けた人間の誇りと悲哀を感じた。この8年間を振り返ると貢献は大きかった。人は足らないものの未完な事を取り上げ非難する。リーダーは勿論それを甘んじて受け入れねばならないが、居たから出来たことなかった物が今あることにもっと目を向けてやって貰いたいものだ。最後なのだから。
GDPの成長は低迷しているが、日本の国際的な地位は確実に上がった。世界の首脳が存在を認める首相であり国ともなった。正直言って私は坊ちゃん首相にあまり期待はしていなかった。ただ当時、安倍首相が総裁になる前から「安倍さんが首相になったら今度は長期政権となる。彼は本当に大きく成長し首相の器に最も適している人物だ。」と推薦する人がいた。三宅久之という政治評論家だ。私にはその理由が何故だかわからなかったが、その言葉はずっと私の頭に残っている。何故あの時その言葉が言えたのか今も分からないが、結果はそうなった。私はずっとその疑問をもって安倍氏を見てきた。そうすると確かに物事に動じないし信念を貫いている。憲法改正、北朝鮮拉致、アベノミクス‥、達成も未達成もあるが貫いている。首相支持・不支持アンケートなどによれば「人物が信じられない」というのが不支持には多かったが、私にはその理由が分からない。贈賄事件など全くなかった。自分の欲で国や国民の利益を損なうようなこともなかったように思う。加計学園問題、森友問題などいかがわしく見えるものもあったが、私利私欲で動いたとは思えない。加計学園などの獣医学部は不足しているのに獣医業界の既得権が増やさせない事実があった。歯科医業界が儲け過ぎて増えすぎて儲からなくなったことを教訓としているのだろうが、ペット時代に高額で診察待ちの獣医病院など終わらせたいものだ。
桜を見る会は確かに調子に乗り過ぎて、国費使っての大判振舞で私物化的な面もあったようには思う。決して肯定する訳ではないが、たかが花見で国会が何カ月も混乱するほどのものでもないと思う。3億円の費用が使われたとしても国会の一日の運営費にも満たない。権力の地位にあればちょっといい顔したくなったのだろう。勿論、これで自分の身を正さねばならないが、サラリーマンで云えば家庭のコピーを会社で無断でコピーする程度のものではなかろうか。確かにやってはいけないことだが、人格全てを否定するほどの事でもない。首相が国の花見に自分の人脈を多く招待したことに、「私だったら絶対にやらなかった。」と言い切れる自信あるのだろうかと自問し続けている。
安倍首相の個人的な思い出は勿論、熊本地震後の我社への被災視察である。
株式会社プレシード
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