事業というのは常に動いている。武士が常在戦場、“心は常に戦場にあり”との気構えで常に闘いに備えて生きたというのと同様に、製造業はトップから新人まで常に工場に立てる気概を維持せねばならない、と思って運営してきた。
私自身は朝7時半に出社し、9時前の外出がない限り上下服とも作業制服に着替えることを義務としてきた。服には名刺、筆記具2本以上、ポケットには名刺と手帳と関数電卓、メジャー、腕にはストップウォッチ付き時計、を身に着けた。最近では私のポケットから電卓とメジャーが消えて行った。安全上から女性社員にも爪を伸ばすこと、長髪をなびかせる事を禁じた。常に制服とメモと名刺くらいの着用は全社員に期待している。仕事モードであればいつでも即座に対応できることを自他に求めて来た。
この鉄則も30年目にして体力が落ち始め、仕事内容は増え次第に常在工場が重荷となって来た。出社時間は何とかキープしても、朝の清掃を諦め退社時間を早くすることでカラ元気を維持してきた。毎日が夜10時以降の退社だったのが、今では夜8時まで会社に残ることも少なくなった。以前であれば体調不調でも残っていたような時間だ。今の時代に人に求めることではないのだろうが、トップとしては後ろめたさと不安がある。これが我社のトップが示す企業文化となっては、維持成長できるのかと自問し悩むことも多くなった。
もう社長率先で企業文化を育てていくことを諦めねばならないのなら、社長の座を明け渡すのを急がねばならない。社長に甘い企業文化は私には似つかわしくないと思うから。
社長の経営スタイルは色々あっていいが、心は常に工場というビジネスの最前線上にある緊張感を持って仕事と向き合わねば小さな独立型製造業はあっという間に嵐に飲み込まれる。老化が進むトップではあってはならない。適任が確認できればいつでも喜んで受け入れたいと思いながらも既に10年近くが過ぎ去った。放置ではいけない優先事項として取り組まねば、と思う日々だ。
2019.7.9記す
株式会社プレシード
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