社長の部屋CEO's ROOM

　IoT、ビッグデータ、インダストリー4.0、第4次産業革命などの言葉がやたらと目につくようになった。今年の年初に今年のキーワードとしてＩｏＴとビッグデータと伝えた気がするか、急激にその変化が加速していくのを感じる。もう誰にも止められないどころか加速が加速を呼び世の中が急変する。そして人類が火を手に入れ、上記期間を手に入れ、電気を手に入れ、コンピュータを手に入れた、次の変化となるのがＩoＴ、インダストリー4.0なのだろうか。
　いま日本は乗り遅れつつあると感じている。これに乗り遅れたら経済大国日本が過去の物語として語られて、やがて表舞台から消えていくことになるような大きな変化だ。本当はもう間に合わないのかもしれない。世の中には急ぐ必要もないことは多いが、日本が今後も出来る限り先進国として世界に存在感を維持し続けたいと思うならば急がねばならないことだと思う。
ドイツやアメリカが次の時代の勝者となる予測は多いが、それでさえ敗者となるかもしれないような変化だ。すぐ次に新たな勝者が現れるような気もする。大英帝国全盛時代にアメリカが世界のリーダーと成る日が来るのを誰が予見しただろうか。もし２００年前に「広い豊かな国土だからやがて移民国家アメリカが隆盛を極め覇者となる」と予見できた人がいたとすれば、今の時代を「次は産業インフラを持っている先進国より最大人口を抱える国家である中国やインドがやがてビッグデータ活用時代の覇者となる。」と予言するかもしれない。
２０世紀後半になって表れたＩＢＭ、マイクロソフト、グーグル、どれも出現したときに次の時代を支配しかねない存在になるとは思はなかった。過去の産業革命の勝者はイギリス、アメリカ、日本と移り一時はそれぞれ栄華を極めた。次の勝者は果たしてどこの国、どこの会社、どの産業なのか、いずれにしても基幹産業はビッグデータを操り支配することだろう。

2015年6月13日