随分長い歳月経営者遣らせてもらっているが、早い頃から「経営は皿回しのようだ」と人に言っていたような気がする。会社が100名の組織になっても未だその実感は変わらない。
幾つもの皿を回していると油断すれば落ちかける皿が出る。それを回すのに走り寄って集中すれば、また他の皿が落ちかける。幾つもの皿に目を移しながら、回転が怪しくなれば飛びよって力を注ぐ。皿も回るが目も回る日々の連続だ。汗を流して勢いを戻しホッとしていると幾つも他の皿が落ちかける。
経営も創業時は営業、技術、購買、経理と社長雑務程度に思っていたことが、財務、人事、法務、広報、技術、開発、加工、組立、等々と様々な皿が増えていく。大きい皿小さい皿どれも落としたら大変だ。各皿を責任もって回す責任者を配置しなければこれ以上増やすのも難しくなるし、回っている皿さえ落としてしまう。責任もって回してくれる担当責任者が幾つかには配されているが、まだまだ必要だと強く感じる。
業務で言えば其々のプロジェクトも同じだ。多くの受注物件を並べて皆で管理するという手法は、誰もが注意を怠ったり関わりを避けて目をそらしていた物件が棒の先から落ちかける。皆で慌てて駆け寄り落ちないように必死に回す。放り出された他の皿がまた悲鳴を上げ、また駆け寄る。時には落としてしまって被害を出す。そのような印象を感じたことないだろうか。
もし、ひとつの皿を監視する責任を一人決めていれば、少なくとも個人の回す力が弱くても、騒いで周りの人を呼んだりして判断と対策の手遅れは避けられそうに思う。大声で叫んで人を集めるか、「諦めていい」と言われて皿が落ちる道を選ぶまでは騒ぎ続けることが責任だ。諦めるのは組織のトップ判断でなければならない。気づくのが手遅れになったり、諦めが個人の判断であってはならない。なぜならば被害は皆が分かち合うことになるのだから。
今後さらに管理部門も業務部門も更に多くの皿が棒の上にあがる。大皿の上に小皿が回る。夫々の大皿小皿を誰が見つめ回しているのかを明確にしておかないとある日突然思いもよらない所の皿が落ちて大きな被害の引き金となる。 今、我が社には全ての皿各々を誰が責任もって回しているのか、誰が担当責任責任者かを明確にして運営する必要性を強く感じる。運営の共同責任、共同運営は無責任にもなる。失敗した後にこそ共同責任で全社を挙げて対処する。
2015年10月18日
株式会社プレシード
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