会社の社長室にこの英語表題がついた写真ポスターがある。2000年頃だったか、サンディエゴ航空博物館を訪問したときに買い求めたものだ。この有名な写真は誰でも一度は見たことがあるくらい有名な瞬間を捉えたものだ。
ライト兄弟は私が供の頃、エジソンの次に憧れた発明者だったかな。この写真を眺めると出来なかったことを出来る筈だとの信念を持ってやり遂げることの偉大さと困難さを想像でき勇気をもらえる。遣ったことがないことを始める時、最初は成功への夢とその後の展開への想像から始まるが多くのことは失敗の連続となる。なぜなら簡単であれば既に実現しているだろうから。初めて遣るということは思う以上に難しい。人の後ろを行くのは飛行機が間違いなく飛んだという事実だけで十分な成功への安心感がある。私がライト兄弟なら失敗する度に本当に飛べるんだろうかという不安に襲われただろう。冷静な技術の検証と自信が成功をもたらす。それを運が良かったと挑戦経験のない者たちは呼ぶかもしれない。飛行機の実験、最新論文の理解、そして飛行日には立会人を集め写真機をセットし風速を計測しながら最適環境を待った。成功には常に冷静な判断と熱い思いがあって初めて女神がほほ笑む。
ライト兄弟は確か自転車屋だったと記憶している。兄弟は多かったらしいがこの二人は結婚もせずに家業で生活と資材調達を維持して飛行機に賭けた。12秒の初飛行成功の夜、彼らはどの様な昂揚感で床に就いただろうか。生涯で一度は経験したい大成功に胸沸きたぎる経験は羨ましい話ではある。
私は壁を感じたとき知らずとこの写真を眺めていることがある。ライト兄弟の未知の技術開発への挑戦に比べれば今の私の壁や挫折は比べるほどでもない。前人未到の世界を拓く覚悟とは先が見えない砂漠でオアシス目指して足を運び始める以上のことだと想像する。さて、私はその覚悟あるのかと写真眺めて自問する。
日本にも私の知らなかったすごい発明者がいたのを最近知った。小堀保三郎、車のエアバックを世界に先駆け構想し実験で実証までしている人らしい。小学校卒業で丁稚奉公となり、独学で様々な教養を積み経営者としても名を成しその他にも多くの産業機械など考案して地位も得た人だが、晩年は発明を事業化するために会社を起こし行詰まり妻と心中自殺したらしい。その数年後エアバッグは特許切れてドイツ車で搭載されて今世界で常識の装備となったとのこと。
力強く己が営み拓くべし
貧しくともよし
正しくあれば
小堀保三郎氏の思いが伝わり共感する言葉である。発明の裏、事業活動の裏には失敗の山があり、死屍累々の世界が広がっている。凄まじい努力の上に更にもう一つ必要な物があるようだ。運、人徳、天命…私には分からないが。
先人に合掌
2015年3月某日
株式会社プレシード
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