社長の部屋CEO's ROOM

03.随想編

文化統治

2015.07.26

 創業時から機会ある毎に言ってきたこだわりに「企業文化」という言葉がある。
「会社は自由でありたい。服装も出勤時間も本来自由でありたい。しかし、人が増えてくると様々な場面が発生する。気心の知れた同志が働く時代からやがて考えも常識も異にする人が入ってしまうかもしれない。それを受け入れない認めないためにルールが次第に増えて窮屈になって行くのは仕方ない。ある程度は仕方ないことだが出来れば企業文化で運営したい。文化であれば何かの都合で違反しても処罰の対象にならないから。」とずっと語ってきた。
 今、朝から就業規則でもないのに朝から掃除してくれる人も多く、本社の床はいつもピカピカというようなことは実に嬉しい企業文化だ。私が掃除しなくなって2年以上過ぎたが、床もトイレも益々ピカピカになってきたのは企業の文化統治と思う。創業以来、掃除は強制ではなく自主参加をずっと呼び掛けてきた。
 家庭の事情でどうしても参加できない人もいるだろう。その人はピカピカの床を歩くたびに感謝の気持ちと他のことで恩返しするという気持ちが生まれるのであれば企業は強いと思っている。多くの企業で朝掃除は行われているだろうが我が社の掃除は強制ではないのを誇りとしたい。
 先日、ある会合で会った税理士の先生が「トイレと床の隅10センチが綺麗な会社はつぶれない」と言ってくれた。思わず「だったら我が社は潰れない」と喜んだのを思いだす。
 「就業規則を今後も出来れば増やしたくないが、人が増えると次第に規則は増えていくだろう。今は100人以上の人が働いている会社となってしまったが、「出来れば企業文化で統治したい。」とまだ社員が10人もいない頃から言っていたように記憶する。
 一つの組織で他人同士が働く為には勿論ルールが必要だ。しかし、就業規則も法律と同じで違反したら罰しなければならない。決まりは厳正に適用する組織でなければ乱れた組織となり、真面目に生きる人が報われない状況を作りだす。
 家族という社会では明文化した規則はないだろうが、お互いが思いやり気づき合ことで家庭という社会が平和に運営できる。
 隣の家とは違う家庭の文化統治があり仲良くっ暮らせる。それでも全く気配りもないでいて、一度一人の家族が文化破壊の行為を繰り返すと家庭でさえつらい環境となってしまうことだろう。
 「文化統治」には全員に少しの我慢と頑張り気配りがあってこそ運営できる。「皆が少しの我慢をすることで全員が楽しく働ける職場」が私が創業以来目指す職場環境だ。
 蛇足ながら、もし交通違反者に罰則を適用しないと、あっという間に違反者が増え道路は危険地帯となりトラブルが絶えなくなるだろう。
 同じく企業も就業則と雇用契約で運用するのであれば違反者は処罰されねばならない。それを怠ると組織内部が信用できない効率の悪い職場となり、一所懸命働く人にとっては働き甲斐の無い職場ともなってしまう。守らねばならないのは真面目に働いている人であるのは会社も国も同じだ。企業文化を育て大きな違反処罰の無い企業運営を目指したい。

2015年7月26日

株式会社プレシード
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