去る9月16日から19日まで台北で「セミコン台湾2002」が台北貿易センタービルで開催された。東京事業所スタッフの保母を同行し見学に訪れた。
幕張で開催されるセミコンジャパンと比べると展示面積はかなり小さめであるが人の密集度と熱気は最近の日本と台湾業界活況度の違いの縮図のような様相であった。展示者は日本を始め世界各国のメーカが地場のメーカより多いのは否めないが、それでもずいぶんと台湾を始めアジア諸国の装置も出展されていた。展示会の各所で色々な国の知り合い達が展示をしていた。彼らと話をし、改めて我が身のこの業界に参入しての歴史を感じた。知らないうちに色々な国に知り合い企業や経営者が出来てしまった。国情は様々であるが業界の成長、変化に先んじようとの熱意に、日本企業の不安や悲壮感とは違ったものを感じるのは気のせいだろうか。
何人もの台湾の人たちに景気はどうかと尋ねてみると、ほとんどおなじ答えが返ってきた。「半導体業界は景気が落ちている。しかし、LCD装置は急拡大している。」と。実際、日本国内でのビジネスもほとんど半導体製造装置業界が氷河期状態なのを感じる。動いているのは国外向けのLCD周辺装置が多い。日本の半導体業界はどこへ行くのだろうか。
ショーが開催された世界貿易センタービルは2階から7階まで工業製品の常設展示場になっている。2日目の合間に後学のため、ビル内を歩き回った。ありとあらゆる工業製品が展示され、現在の台湾の世界への供給能力を窺い知る事が出来る。「モノヅクリ大国日本」と、かって言われたことが死後になりつつあるのをまざまざと感じる。日本に今後他の追随を許さぬようなものが今どれだけあるだろうか、そしてそれが残せるだろうか。GDP第二位を支えつづけられるような質も量も国内からほとんど失われつつある現実がこの展示物に現れている。我々は今後世界に何を供給して国を維持する糧を得ていくのか深刻にならざるを得ない。
機会があって台南市の建設中の大規模工業団地、台南サイエンスパークを訪れた。北回帰線以南に位置する台南市は台北とは赴きが異なり、南国ののどかさが市内のあちらこちらに見られる。サイエンスパークは南北に細長い団地中央を高速道路、西の端を高速鉄道が建設中である。TSMC、UMC、奇美電子、など台湾半導体業界のそうそうたる企業が工場を建設中である。一部は既に創業を開始している。将来は新竹以上の発展を遂げるかもしれない。将に日が昇る勢いを感じる。これらの興隆の裏に日本の業界の衰退が対比している。複雑な気持ちで暑い中しばし気持ちが冷える思いをした。
平成14年9月26日
株式会社プレシード
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