仕事という言葉はあえて使わない。仕事には作業もあれば作業が中心ではないものもある。
私の仕事の思い出では一時間で図面に一本の線も引けないこともあったし、原稿がまったく進まないこともあった。逆にたった数分のアイデアで数百万円の利益を創出したことも数えきれない。仕事とはそういう面もあるし、そこが面白さでもある。
しかし、何をすればいいかがハッキリしている作業は、如何に迅速に行うかで社会に貢献しているのか、損得相半ばか、足を引っ張っているか、に評価が分かれる。また、その正確さと速さを競う工夫をすることに作業ではない仕事の一面がある。
資本主義の歴史は正に時間当たり如何程の付加価値を創出するかの歴史だった。その為にコンベアを考えだしその速度を速めて生産を競った。人では限界を感じると自動化も始まり、ロボット化でその一人当たりの生産を高めるのが進み我が社はその推進事業者ともいえる。
ちなみ我々はその生産性を極める事業を営みながら我が社の現場では果たして究極の生産性を追い求めているだろか。手順は極めつくされようとしているだろうか、我流の集団で人によってやり方も生産性もバラバラということになっていないだろうか。
作業はストップウォッチで測る時間の積み上げに近づかねばならない。作業は創造的ではない正確さと速さだけがその評価基準だ。その為に作業順番を変え、使う道具を変え、準備段取りを進化させる。機械装置であれば、部品に解体して並べ、それを再組立てする時間に近づくことを目指さねばならない。そこの進歩には時間と資金が投入されることも必要だが、最も注ぎ込まれなければならないのは思いと智慧だ。そして、そこから産みだされる余剰時間こそ、与えられたものではなく自らが創りだした余裕でありお金であり真の付加価値だと私は思う。
「社会に新たな価値を創造する」とは、昨日までと違う今日の進歩によって生まれる時間ともいえる。技を磨き自らの将来を豊かにするため皆で常に考えるべきテーマだと思っている。
*今日の昼時に友と「讃岐丸亀うどん」に行った。多くの人が店の外まで並んでいた。面を造っているのは60代に見える男性たった一人だった。麺を打ち機械で麺に切る作業、次々と時間を測って4つの茹でコンテナに面を入れ順に麺を上げる作業、茹であがった面を水の中でもみ込み麺の口当たりを良くする作業、麺を取り出しどんぶり作業者へ渡す。一人で淡々と実に手際良い、簡単な道具も工夫されていて、ムダも遊びも全くない、達人に見える。友と「我々だったら3人でするかも、我々だったら1時間は続けられない。これがここの財産だな」など語りながら腰のいいうどんを頂いた。ここにはストップウォッチは要らないだろう(笑)
2016年9月11日
株式会社プレシード
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