社長の部屋CEO's ROOM

04.見聞・体験録

コペンって何?

2016.10.22

コペンって何?
                             
 先週新車を手に入れた。ダイハツ「コペン」という軽自動車だ。2シーターの軽自動車とはいえ自動開閉のコンバーチブルのカブリオレだ。軽自動車を買ったのは学生時代に中古のホンダZを親にかって貰った以来だ。当時は360ccで力も弱くクーラーなど勿論装備できなかった。それに比べれば隔世の感がある高級車だ。
 そもそも何故このような一見馬鹿な買い物をしたか…。それは8月1日のある出来事が引き金となった。
 当日、午後ホテル日航熊本でN社長のお別れ会に参列した。N社長は私より1歳年上の64歳で昔から知る物静かな人だった。私などより小柄で童顔で行儀もいい正に紳士だった。若い頃から社長を長く勤め、近年は中央会会長やロータリーの会長ガバナーなど歴任する人だった。熊本地震に対して公職の責務を果たすべく忙しく動き回っていてN社長とは会議など活動さ中に話もしていた。私は出張先で訃報を聞き唖然とするばかりだった。私的にも高校の一年先輩、工業団地では現在私が勤める専務理理事の前任者、ヨットマリーナでは我々の艇の隣に係留する孤独なスキッパーだった。
 N社長にお別れ参列で遺影を眺めた時にふと思った、「俺もこういう風に世を去っても不思議ではない。仕事だけの人生に悔いはないのか」と。今まで行動や買い物もほとんどを仕事に繋げて考えてきた。もう全く仕事とは関係ない選択を敢てやってみようか、人生たまには馬鹿なことを遣る勇気を出してみよう、と強くN社長の遺影を見て思った。実に真面目に生きた人だったからこそ尚更我が身に照らし合わせて考えてしまった。もう俺も還暦過ぎた。動けなくなる前にたまには気持ちを優先しようかと勝手に思ってしまった。
 会場を後にするとそのまま熊本ダイハツへ直行した。以前から持っているオープンカーの本田CR?Zデルソルがもう殆ど回復不能の満身創痍状態で次の車検が迫っている。もう一度オープンカーで気分よく走りたい、出来れば手軽に乗れそうな車をと思っていた。その後、ホンダS600のカタログも手に入れたが、荷物スペースがS600に全くないことからコペンに決めた。
 負け惜しみではないが決して金がないから軽自動車にしたわけではない。軽自動車という限定された開発条件の中でトコトン考えられたであろう車に興味があった。また社長だからこそ、他の成金趣味の高級車を乗り回す経営者諸氏にセンスの美学で選ぶ車を見せつけたいとも思った。私には軽だからこそ価値がある。
 黄色と黒の派手な色を買った。社内の身近な諸君に色の選定とオプションの選定は一任していた。走ってみてもなかなかいい車だ。足回りは固めで小気味よく走れるし排気音もスポーツカーらしい。但し、実に目立つ。運転は今までのように荒っぽい運転ではたちまち悪評が広がる。この車で走るときは紳士的に模範運転を心がけたい。
最初販売店で座って、スターターボタンを押したら車のエンジン音が鳴ってびっくりした。実に当たり前の事なのだが、ここ数年来ずっとハイブリットに乗っているのでスポーツ車の排気音は予想外だった。軽自動車とはいえカーナビ、TV、携帯ハンズフリー、電熱シートなど殆ど高級車と同じだ。電動シートはついていない、重くなるから必要もない。電動ドアミラー収納はついていない。何故…?手を伸ばせば左も届くところにあるから(笑)

 どうせヒマに乗り回す時間も気力もない、通勤に使おうかとも思っているがさてどう楽しもう。乗ってみたい人あれば機会を提供する。違った技術やモノには好奇心と関心を示す人で有ってもらいたい。

後記
車が届く10日ほど前の日曜日に車検目前のデルソルを久しぶりに洗車して会社へ出かけ帰る途中、路上エンスト。T部長へ電話してS君と二人で駆けつけてくれ牽引後コンビニ駐車場でバッテリー直結始動した。その後しばらく走ると右折車線でエンストし再度二人を呼んで牽引後、また始動再出発、自宅近くまで行きついにダウン、ディ―ラーを呼んでトラックの荷台の上となった。二十数年前の車でもあり部品調達の道もなく今は廃車ということになりそうだ。何とか最後までと思ったが、ここが野辺送りの時かもしれない。或は新しい車に嫉妬しての車の嫌がらせ自殺か。少し寂しい思いがある。

写真は少々重いデータで気が引けるが

以上

2016年10月22日

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