2015年の1月も今週で最後の週となる。新組織で配置換えとなった諸君も新しい席や職務の受け取りが終わる頃かと思う。
人生は大きな転機もさることながら常に変化の中にある。昼夜も季節も常に移り行く中で、変化しない安定を求めるほうが困難と言える。ならば変化を積極的に求め、むしろ人生の醍醐味は変化の中にあると考えたいものだ。
去年と同じ仕事であっても取り巻く社会も技術も市場も変化している。その中で変化もしない商品と自分を提供することは果たして市場が求めることだろうか、考えてもらいたい。もし変わるものの中に永遠に変わらない真理を見つけたとすれば其れこそ人生の宝と言えるだろうが、それ以外には我々も常に変化を求めたいものだ。私はそれが市場から求められる使命だと思っている。
さて先週の熊日新聞でも報じられたが、今週28日水曜日に上天草市で日本最初の10kw小型風力発電の系統連系がプレシードによって九州電力の送電線に接続される。
思えばこのプロジェクトは2012年の初夏のオレゴンからの電話で始まった。「日本国内へ小型風力発電の普及をしたい会社がある。相談に乗って貰えまいか…。」と。
ソーラー発電業界ならある程度の知識を持っていたが、風力発電など全く業界の知識がなかった。ましてや日本に前例のない小型風力発電の系統連系を目指すなど正直言って全く見通しがなかったが、強く乞われてプレシードが秋から有料コンサルとして調査や交渉代行を東京のK取締役と共に行うことから始まった。
昨年からはコンサル契約を辞めてビジネスパートナーとして日本国内への普及総代理店として取り組んだ。そうはいっても先が見えない間は専従員を配置したり無責任な拡販活動を行う訳にもいかず、唯ひたすら一日も早い系統連系実績を作ることを目標に、東京でのK氏、熊本でのH部長、S社員と共に電力会社や行政、関係団体、用地探し、工事関係者との交渉を進めた。設置工事も昨秋終わり、やっと今週その思いがビジネスのスタート位置に着くことになった。関係者には改めて慰労の意を表すとともに今後への油断なき準備を願いたい。
未経験の新しい事業を始める時、常に不安と恐怖が付きまとう。ましてや日本に前例がない事業となると尚更だ。
大麦グラノラも日本に前例がない食品の事業だった。創業間もない頃開発した「殺菌乾燥機能付き靴収納庫『歓靴王』」も前例なかったし、「簡易クリーンブース『プレハブース』」もそうだった。確か簡易クリーンブースという言葉を日本で最初に使ったのも私かもしれない。
未経験の分野に足を踏み入れるには真似する物がなくアドバイスも受けられないし、ビジネスとして或は技術として成り立つかのという不安さえのしかかる。それでも既存の市場に、人まねで参入しパイを奪い合ったり、或は下請けとして親会社の指導に従って主体性のないビジネスに参入するより私には魅力的だし興奮がある。人まねや下請けにはある程度の事例見通しや保証があるが、それは将来を保証するものではなく、ともすれば企業の主体性を奪っていくことに私は不安を感じる。
どうせ自社がやったことがないことを始めるのなら、どこの企業も遣ったことがない前例なきビジネスに挑戦し続けようと思う。プレシードらしさは未経験のことへリスクを読みながらあっさりと挑戦してしまうことでありたいと願う。人まねでなく自分らしさ、プレシードらしさに拘る集団を何とか成長し利益を産める集団とするのが私の創業者としての最大の願いである。その最大の願いが今から幾つも動き始めるし、今後もそれが繰り返せるように何とか成功へ導きたいものだ。社会で先駆ける(プレシードするといいたい)ということは常に不安であるし想定外との出会いの連続でもある。常に人生は不完全の連続であることを肝に銘じながら歩みを進め続けたいものだ。諸君全員の主体者としての企業活動への関わりに期待する。
「古の先行く人の後見れば 踏みゆく道は 紅に染む」?新渡戸稲造?
遥か昔、最初にこの歌を知った時は、なんて独りよがりのキザな歌かと思ったが、今は素直に共感する。
最初に歩くということは新雪深い雪道を歩く順番に似ている。楽な位置は後ろに決まっているが先を歩く気迫とエネルギーは次の新しい道を作る力の証明でもある。この歌のように道を血に染めるくらいの覚悟をもって先を歩みたいものだ。
※2015年1月26日社長トップメッセージより
株式会社プレシード
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「多品種生産が可能な製造装置があれば、生産量を増やせるが・・」
「自動化することで生産性と品質の向上を実現したいが・・・」
「自動化することで、従業員の負担を軽くしたい・・・」 など
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これからも培った技術と知恵でお客様の課題を解決し、ともに成長し続けてまいります。
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