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Home >> 社長の部屋 >> 社長アーカイブス >> 経営論 >> 2000年 想像力を発揮せよー経営編

想像力を発揮せよ

2000年8月5日 朝礼にて

 仕事の上で最も重要な能力は、想像力だと思う。想像力には四つある。

 

第一が未来を想像する力である。今のことを考える力の個人差は小さいが、未来をどう読むかの個人差は大きい。占いや勘に頼るそれではなく、冷静な分析と思考の積み重ねで未来を自分の心の中に築く能力は、リーダーに最も必要な能力かもしれない。この能力は天性によるところのものも大きいが、日頃の訓練によって磨かれる。常に先のことを考え、自分の中で未来を明確にし、実際に展開していく。現実と照らし合わせ予測の違いを反省していく。この繰り返しが、人を先の読める人間に育てていく。失敗から学ぶ者が成長していく。予想や計画を明確に持たなかった者は失敗に気づかず、それによって成長することも無く取り残されていく。

                 

第二が空間を越えた場所を想像する力。自分のいる場所や目の前のことでなく、視界を遠く隔てた所で起きていることを予測し対応する力は、管理者としては重要な能力である。自分が指示したことが見えない所で間違いなく実行され進んでいるか、任せっきりでなくチェックし思い通りに遠隔操作する能力は管理者にとって必須と言える。

 

 第三がミクロ・マクロを想像する力。これは技術者にとって最も重要かもしれない。身の回りで常日頃起きている様々な物理現象から自然の法則を体に身につけ、肉眼では見えない場所や変化を想像し捉える。その実証のために測定器や実験がある。(予測の無い測定や実験は事故を誘発することはあっても実りは小さい。)重いものは動かしにくく止まりにくい、細いものは曲がりやすく折れにくい、熱いものは膨らみやすく柔らかくなる、など身近なあたりまえのことが簡潔に物理の法則としてまとめられているに過ぎない。然し法則に反したことは起こらない。我々が気づかず無視したときに手痛いしっぺ返しを受けるだけだ。物事を冷静に論理的に考え構築していけば、天は我々に味方する。やってみなければ分からないなどと早い段階で口にしないことだ。

 

 第四が人の心の中を想像する力。これはあらゆる世界において重要なことである。人間が社会の中で生きているのならば。人はそれぞれ自分の心を持っている。他人の心を安易に自分の気持ちと同様に考えていると時として信じがたいほどのずれに出会うことがある。異なった視点、異なった生い立ちを持って異なった社会に毎日生きている人間が、自分と同じ発想や考え価値観を持っているなど期待してはいけない。話し合い、理解しあう努力を根気よく続けてこそ理解し合える。遠くの違った社会にいる人は自分と全く違うということをお互いに前提としているから、却って相互の努力があって理解し合える。近くの存在は「分かり合っている筈」の前提が大きな誤解のもとになる。人の心を思いやる能力が人を動かす能力そのもの。人を動かすのは力ではなく、理解することから始まる。

 

 これら四つの想像する力は人間特有の力であり、そして学業成績に直接現れるものでもない。また、人と動物の大きな違いでもある。目の前の事象に対する現実的対応力は時として素晴らしい能力を発揮することがある動物も、全く五感を超えた事象への対応能力は無い。想像力こそが最も人間らしい能力だと思う。

 

  想像力は、人が人間らしく豊かな気持ちで人生を送るに最も必要なものかもしれない。仕事の業績を伸ばす力となり、問題を回避したり発生を防ぐ力でもある。恋愛を生み成就する力でもあるし、家族、友人との絆を強くする力でもある。毎日の仕事を惰性に流されず常に計画予測し実行の後、振り返り反省と修正を繰り返す。この繰り返しが人の能力と人格を高め、尊敬され存在を求められる人間をつくる。

 

 

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