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2001年 城南中学校卒業生講話

城南中学校卒業生講話メモ

 ・ 1969年の卒業です。今から30年以上も前のことには思えません。この体育館を初めて入学式に使った世代、プールもその頃だったと思います。いろんなことが変わっていく時代でした。在学中に校舎が建て替わり、卒業式の日に入れてもらえました。


・ 今も元三町に住んでいます。私の子供たちも3人城南中を卒業しました。今年の卒業式にもきました。もう来ることは無いとそのとき思いましたが、また来ることが出来て嬉しく思っています。


・  ここで、私の今の仕事について少し説明します。こういうところに呼んでもらったのも、少し普通の人と変わった生き方をしているように見えるからかもしれません。


・ もともと技術者として会社に勤めていたのですが、一生懸命に仕事をするうちに、どうしても自分で思うようなモノを作ってみたいという夢と、いろんな所、いろんな人、いろんな技術と出会いながら生きていきたいという夢が膨らんできて、15年前に勤めを辞めて会社を作りました。産業用ロボットとかオートメーションとかいうコンピューターで動く機械を設計して作る会社です。

 
・  今でこそ、ベンチャー企業など言って少しは世の中も温かく見てくれるようになってきましたが、その頃は本当に変わり者と思われていました。「折角の勤めを辞めてもったいない、きっとうまくはいかない」など言われました。そして、本当に色々と苦労しました。


・  今、私の会社、プレシードというのですが、松橋町という田舎にあるのですが、世界中の人と仕事をしています。アメリカにも2年前会社を作りました。ドイツの会社とも仲良く取引を続けています。年に10回ぐらい海外に出かけますし、いろんな国の人が来たりもします。いつもワクワクしながら生きていくのが僕の生活信条です。凄くきついけれど面白い仕事がやれてよかったと思っています。


・ 若い頃、熊本では出来ないだろうなどとも思いました。東京に出て行くと家はどうなるだろうなどとも考えました。でも、夢は実現していきます。いま、松橋町のはずれという、川尻町より田舎にある会社で世界中の人たち、先端技術で新しい物造りをする技術者たちと交流しながら仕事をしています。本当に静かな村の中にあります。田舎にいて世界中の人を相手に仕事するのが夢でした。子供の頃は出来ないと思っていましたが大人になって挑戦してみることにし、今実現しつつあります。


・  さて、皆さんはワクワクして生きていますか?きつい時でも何か目標を作りそれを達成するときはワクワクするものです。ワクワクして生きるには、簡単には叶えられない大きな夢と、毎日をワクワク生きるための小さな目標が必要ではないでしょうか。


・  たとえば勉強。英語を試験に合格するためというだけでなく、日本語を話せない人たちと友達になるためとか、インターネットで世界中のホームページから好きなモノを探すためとか言うと、もっと身近な夢になるのではありませんか。そのために基本文を60覚えるのが目標としたらいいのでは有りませんか。なぜ基本文60を言うかというと、実は英語は僕も本当に苦手でした。中3の夏休みに仕方ないから基本文を丸暗記したのを覚えています。それは、今でも役に立っています。


・  英語は学問ではなく道具です。僕ももっと早く気付いていれば、今ごろ世界の人たちと付き合うのに冷や汗かかなくて済んだのでしょうが。


・  考えてみると、英語に限らず中学校で覚えたことは本当に一生役に立ちます。これは疑うことのない事実です。中学校の勉強を完全にマスターしていれば、世の中では凄く物知りで通用するはずだし、これからの人生でずっと役に立ちます。大人になって覚えるより今覚えた方が長い期間使うから得ですよね。


・ 私の中学時代の頃を思い出すと、1、2年の頃は本当にボーッとした少年でした。理科と、技術、美術以外は本当に嫌で授業中、心は教室外の空想の世界を飛び回っていました。夏休みはいろんなモノを作ったり改造するのにはまっていました。夏休みの最後には宿題は終らないとあきらめてしまっていました。


・ 3年生になって課外が始まり、受身で勉強をさせられることから勉強に目覚めました。しかし、その頃目的意識はあまりありませんでした。小学生の頃は発明家エジソンのようになりたいと思っていたのですが、中学生になると世の中に発明家という仕事の人は回りにいないことに気付きました。そして、どうしたら自分が考えてモノを発明するような仕事が出来るのか分からなくなりました。


・ 目的意識は弱いまま、取り合えず勉強をはじめ、目的を成績を上げるゲームに切り替えました。とにかく、何処まで自分の成績を上げることが出来るかやってみることにしたのが夏休みが終わる頃でした。それでもそれからは随分勉強をしました。


・ ゲームと考え、成績が上がると面白いんですが、成績というのは直に結果には出てきません。でも2、3ヶ月遅れて必ず結果が出てきます。今勉強しないでも直に下がらないけれど、したからといってすぐには上がりません。でも、今したら12月にはいい結果が出始めるでしょう。


・ これは、その後長く生きてきた中でもいつもそうでした。努力は直には報われないけれど、いつか必ず報われるというのが生きてきた中で経験した法則です。


・ そうした中で成績はどんどん良くなり、高校はかなりいい成績で問題なく合格しました。しかし、大きな夢、目標がなかったので高校に入ると全く勉強する気力がなくなり、大学も何となく入ってぐうたらな生活を続けました。


・ 本当に夢がないというのはもったいないことです。「夢は叶うだろうか」など最初から考えて値引きすることはありません。「夢は叶うもの」です。大きな夢を追い続けるうちに生きがいも生まれ、自分も成長するのです。それに気付くにはもっと時間が掛かりました。ずっと大人になってからです。もったいなかったと思います。だから、皆さんに夢を持つ素晴らしさを教えたいのです。


・ 夢もなく大学を何年も卒業できないでいる時も、こんな人生を終わりにしたいとずっと思っていました。夢がない人生はきついものです。でも、どうにかしたいから大学を出て一生懸命本当に働きました。体を壊すぐらいに働きました。すると、昔、持っていた夢をまた思い出しました。自分で考えてモノを作っていく仕事をしたいと思い始め、ついに会社を辞めたのです。


・ その後は、本当にいろいろきつい目にも遭ったけれど、自分の夢を追いかけている時はそれをきつく感じないものです。そして、一生懸命にやったことは間違いなく自分の力として蓄えられていきます。たとえ、途中で追いかける夢を変えても蓄えた力が残るのです。だから、目標や夢は途中で変えることが出来ないなど心配する必要はありません。変えたくなったら変えればいいんです。


・ 夢を追いかけて努力することが、自分を成長させるのです。人生ではやり直しはいつでも出来ます。けれど、僕の若い頃のように楽して失敗すると、次のやり直しは大変きついものです。それでも、出来るんです。少し、覚悟を持って努力しさえすれば。


・ 私も途中で生き方を変えた一人でしょうが、たくさんの人が途中でいろんなことと出会い生き方を変えています。ゴルフの女子プロに岡本綾子という人がいます。この人は高校や社会人ではソフトボールをやっていてピッチャーとして全国優勝したことがあるのです。その後、ゴルフをはじめて日本一の女王になりました。ソフトボールからゴルフに変えても鍛えられた体と特に精神は無駄にはならないで生かされるのです。今、皆さんが将来の夢として何を持っていてもそれを一生懸命追いかけていれば、例え途中変更しても振出では有りません。夢を追いかけることが大切なのです。もし、今夢がなかったら、早く何か作ってください。簡単には実現できないような夢を。決して楽で簡単な方を選ばないでください。


・ 今から生きていく中でいろんなことに出会い迷うと思います。そのとき、判断するときの気持ちの持ち方として、「決して近道や楽する方を選ばない。きつくてもやりがいのある方を選ぶ。」事です。人はどちらの行動を選んだがいいかは多くの場合は分かるのです。けれど、どちらをやりたいかで選んで、楽で面白い方を選んで失敗します。今、勉強をした方がいいか、と考えてその結論に従うと間違いはないんですが、今勉強をしたいかと考えた結論に従うと失敗します。


・  今から人生でいろんな場面に出会い、悩んで判断することが必要になってくると思います。そのとき、決して楽な方を選ばないでください。楽な方を一度選ぶと次はもっと楽な方を選びます。どんどん楽してもともと持っていた力を失っていきます。是非、難しい方を選びそれを成し遂げる勇気を持ってください。例え失敗しても努力は必ず皆さんの力となっています。難しい方が大きな夢に近づく筈です。そして、大きな夢を持っていると疲れが直に回復します。ぜひ、大きな夢を持ってください。絶対に「どうせ無理だから」などと簡単に結論を出さないでください。


・ 人間は歴史の中でずっと難しいことに挑戦しながら進歩してきたのです。宇宙ロケットもICも、エジソンの発明も最初から無理だと考える人たちだったら出来上がらないのです。人間は生まれて直には、歩くことも喋ることも出来ません。それが何年も努力して走ったり歌ったり出来るようになるのです。ただの訓練や勉強だけでは疲れてしまいます。夢があるからやれるのです。是非、大きな夢を持ってください。


・ もし、どうしても夢がないから目標がないという人がいたら、夢と出会うまでいろんなことに挑戦し続けること。そのとき、やりたいかやりたくないかではなく、やる方がいいかやらない方がいいかで行動を決めてください。きっと、夢と出会うし、出会ったときに力がついてると思います。


中学校のとき、ある先生が「人間誰でも偉い人になれる訳ではないが、誰でも立派な人になることは出来る。」と教えていただいたのを今でも、時々思い出します。僕も、偉い人間になろうと思うことはありませんが、立派な人間にはなりたいと思っています。周りの人から煙たがられる人間ではなく、周りのたくさんの人たちから近くにいることを喜ばれる人間になってください。是非、皆さんもそんな立派な人間になって下さい。僕も努力して目指します。

 

 

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